『DUEL TRIANGLE』






第二十一章 My name is ナナシですの〜





その日の夜、食堂前へと集まった救世主候補たちは、ここにアンデッドが居ないと分かると、
学園内を手分けしてアンデッドを探すことにした。

「で、二人一組で俺が一人の計4グループで動くのが一番効率よく探せると思うんだが…」

「反対ね。それだと、探し出すのは効率が良くても倒すのには効率が悪いわ」

「だな。それに、二人一組にしても殆ど一人……」

そこから先の言葉を飲み込むと、恭也は美由希、未亜、ベリオを見る。
三人とも何処か青い顔をしており、これから向かう先に待っているのがアンデッドモンスターではなく、
本物の幽霊だったらどうしようという不安がもろに顔に出ていた。
恭也とリリィは思わず顔を見合わせて肩を竦め合うが、苦手なものがあるのは仕方がないと何も言わずにおく。

「ここは二グループに分かれるのが良策ではござらんか」

「まあ、そうだろうな。となると、ベリオ、美由希と未亜でまず分けて…」

「とりあえず、前衛の恭也とカエデ、後衛の私とリコがそれぞれ別グループね」

「うぅぅ、師匠と一緒に行きたかったでござるが、仕方ないでござるな」

カエデの言葉を聞きながら、恭也はベリオをそっと盗み見ながら考え込む。

(下手にベリオが気を失って、ブラックパピヨンが出てきたら少々面倒な事になるな)

そんな事を考えている恭也に気付かず、美由希が恐々と恭也の裾を掴む。

「きょ、恭ちゃん〜、一緒に行こう」

「悪い。俺はベリオの方を見るから、お前はカエデと行ってくれ」

「そ、そんな〜」

不安がる美由希に恭也は静かにそっと美由希にだけ聞こえるように話す。

「幽霊やアンデッドモンスターじゃなくて、人間の仕業という可能性もある。
 もし、そうならカエデは相手を傷付ける事が出来ないだろう」

「…う、うん、分かった」

恭也の言葉に美由希は渋々と納得し、こちらを見ていたカエデに恭也は言葉を投げる。

「カエデ、二人を頼む」

「おお! 任せるでござるよ」

「じゃあ、後は私とリコがどっちに行くかね」

「…私はマスターと」

「それなんだが、リコにはカエデの方に行ってもらおうと思う。
 本当に幽霊だった場合、攻撃系よりも二人を守る防御系の魔法の方が良いからな」

「…マスターがそう仰るのなら」

少し不満そうにしながらも、リコは頷く。
こうして二組に分かれた恭也たちは、それぞれこの場から南側から探索する恭也たちと、
北側へと周る美由希たちとに分かれて動き出す。



それから少しして、中庭へと差しかかろうとした恭也たちは足を止めて目の前の光景に言葉を無くす。

「月の綺麗な夜だな」

「恭也、気持ちは分かるけれど現実を見詰めなさい」

「いや、充分に見詰めているって。
 しかし、あんな数のアンデッドモンスターが徘徊していて、誰も気付かなかったのか」

「みたいね。本当に警備は何をしてるのかしら」

「とりあえず、幽霊ではないみたいですね。これなら、な、何とか」

呆れたようにぼやく恭也とリリィの後ろから、微かに安堵の息を漏らしつつも、
それでも少し怖いのか僅かに声を震わせてベリオが呟く。
そこへ、目の前のうじゃうじゃと蠢くゾンビや骸骨のモンスターという光景に対して、
妙に場違いな間延びした声が降って来る。

「まあ、警備は何をしてるも何も〜、使える人材は〜殆どが地方の魔物討伐に向かっちゃったしねぇん。
 だからぁん、結論から言うと、警備は何もしてない? 寧ろ、いない?」

「ちょっと待ってください。それじゃあ、今、学園は…」

「みんな次第かな〜♪ うぅ〜〜ん、こういうのを学生の自治っていうのかしらねぇん。
 流石はフローリア学園♪ 学生の主体性をどうのこうのって事ねぇん」

リリィの言葉にしれっと返すダリアに、恭也は眉間を軽く押さえる。

「何かが大きく間違ってます」

「そぉぉん?」

平然と首を傾げるダリアを見て、恭也もリリィも言うだけ無駄と悟ったようだった。
そこへ、緊迫した声がベリオから発せられる。

「そんな事より二人とも、囲まれてしまったんですけれど。
 これも作戦ですか!?」

ベリオの言葉に改めて周りを見ると、さっきよりも数を増したモンスターに包囲されつつあった。

「…ダリア先生が変な事を言うから!」

「そんなぁ〜。私はただ、リリィちゃんの疑問に答えてあげただけなのに〜。
 リリィちゃんが苛めるの〜。酷いのよ〜、恭也く〜ん〜」

言って恭也へとしな垂れかかってくる所を、恭也は手で押さえると少し厳しい声を出す。

「今はそんな場合ではありません。リリィ、ベリオ、行くぞ」

言って敵が最も集中している個所へと走り出す恭也の援護を行うべく、リリィとベリオも動き出す。

「…へぇ」

その三人の動きを見て、ダリアは少しだけ感心したような顔を見せるが、
すぐにいつもの、のほほんとした顔に戻るのだった。



あっけなくと言う訳でもないが、何とかアンデッドモンスターたちを退治した恭也たちはほっと一息吐く。

「にしても、この数は多すぎないか。一体、何処から入ってきたんだ」

「確かに変よね。こんなにも居たら、普通は気付くはずよ」

「美由希たちは大丈夫…」

恭也が美由希たちの心配を口に出した瞬間、森の方から大きな音が響く。

「あれはリコの魔法か? だとしたら、あっちでも出たみたいだな」

「すぐに救援に向かいましょう」

言って駆け出そうとした三人の前から、またしても大量のアンデッドモンスターが現れる。

「本当に何処から来ているんだ」

「これじゃあ、倒してもきりがないわ」

「ダリア先生、救援はないんですか」

恭也の質問に、ダリアは首を横へと振って答える。

「ないわよん。だって、今日から夜は外出禁止令が出たんだもの」

「って、それじゃあ、私たちは!?」

「それは大丈夫よ〜。ミッションだって言ったでしょう。
 救世主クラスの皆は、特別に許可を貰ってるから〜」

「どっちにしても、他のクラスからの救援はないんですね」

「ええ、そうよん。
 まあ、あったとしても、救世主クラスと他クラスとの子たちとは共闘は出来ないでしょうけれど〜」

「どうしてですか?」

恭也の疑問に、リリィがダリアに代わって答える。

「魔法の効果範囲とか、その他にも色々と向こうとこっちの常識が違うのよ。
 大きな違いは召還器なんだけれど、その辺の関係上、連携は難しいわ」

「確かに、リリィはよく味方を巻き込むからな。耐久力がないと…」

「失礼ね。巻き込んでないでしょうが。あれは、アンタだから少し威力のある魔法を使っているだけよ」

「…それはそれで問題があると思うんだが」

「良いのよ。アンタなら、ちょっとぐらい掠っても平気でしょう」

「まあ、それだけ信頼されているって事にしておこう」

恭也の言葉にリリィは言葉に詰まり、それを可笑しそうにダリアが見詰める中、
会話に参加していなかったベリオが口を挟む。

「恭也くん、リリィ。さっきみたいに囲まれる前に!」

「その通りよ〜。ベリオちゃんの言う通りよ〜。やっちゃえ〜」

ベリオの言葉に気持ちを切り替える恭也とリリィに、ダリアが調子を外すような事を口にする。

「ダリア先生も手伝ってください!」

リリィはそれに反論しつつ、素早く呪文を唱えると景気付けとばかりに派手にぶちかます。
それを合図とするように、恭也が再び敵陣へと斬り込んで行き、その後ろからベリオとリリィの援護が飛ぶ。



「はぁー、はぁー」

「ふぅー、は〜」

息も荒く呼吸を繰り返すリリィとベリオを見ながら、恭也は周りをざっと見渡す。

「どうやら、この辺りに居たのは全て片付けたみたいだな」

「ったく、一体、何体いたのよ」

「リ、リリィ、正確には居るだと思うわ。
 まだ、美由希さんたちの所に…」

「二人は少し休憩してから来てくれ。
 俺は先に美由希たちの所へ…」

行くと言いかけて恭也は言葉を止める。
何故なら、向こうからその件の美由希たちがやって来たからだった。

「恭ちゃん!」

「皆、無事だったか。…リコは?」

「それが、いつの間にかはぐれちゃって」

未亜が心配そうに恭也へと語る所によると、
相手が幽霊でないと分かった美由希とカエデによって殆どモンスターは倒されたらしい。
ただ、数がやはり尋常ではなく、気が付いたらリコの姿がなかったという事だった。
心配そうな表情を見せる美由希たちに、リコの本当の強さを知っている恭也は安心させるように言う。

「リコなら大丈夫だ。きっと、その辺に居るだろうから、すぐに探しに行こう」

その言葉に全員が動き出そうとした時、大きな雷が遠くに落ちる。

「今のは、闘技場か…」

全員が闘技場のある方へと顔を向ける中、さっきの雷がリコの魔法によるものだと気付いた恭也は走り出す。
その後を慌てて美由希たちも追う。

「ちょ、待ってよ恭ちゃん」

「急げ! さっきのはリコの魔法だ。恐らく、あそこに敵を集めて一気に叩くつもりだ」

恭也はそう言うと走る速度を上げる。
その後を美由希たちも必死で付いて行くのだった。

と、誰も居なくなった中庭で、ごそごそと一つの影が動く。
その影はゆっくりとした動作でぐるりと周りを見渡すと、力のない声でポツリと呟きを零す。

「ひょっとして、私って忘れられてる?
 いやぁ〜ん、皆、いけずぅ〜」

そこには、闇夜に一人、身体をウネウネとくねらせて拗ねる女教師の姿だけが残されていた。





 § §





闘技場の真中に立ち、リコは目の前に集いつつあるアンデッドモンスターを冷静に見据える。
学園内に夥しい数のモンスターが居ると感知したリコは、敵を誘き寄せるようにこの闘技場へとやって来た。
その誘いに乗るように、今、リコの目の前には入り口も見えなくなるほどのモンスターの群れがひしめき合っていた。

「…そろそろ頃合ですか」

じっと立っていたリコは、静かに胸の前で手を合わせる。

「…ここなら誰も巻き込まずに、大きな魔法が使えます。
 では、本気で行きます…」

言って呪文を唱えようとしたその時、リコの足元から悲鳴が上がる。
その悲鳴は闘技場の近くまで来ていた恭也の耳にも届く。

「悲鳴!?」

恭也に付いて来れた美由希が思わず口にした言葉に、カエデが続ける。

「まさか、リコ殿!?」

「…いや、今のは。
 っと、今はそれどころじゃないな。……あそこだ!
 あそこから入るぞ」

恭也は闘技場の一角を指差し走り出す。
その後を美由希とカエデも追う。
一方、闘技場の中では、リコの足元から一つの影が起き上がる。

「折角、気持ちよく寝ていたのに、なんなんですの〜。
 あぁ〜! また腕が取れちゃった〜。どうしてくれますの〜」

「…あ、申し訳…」

いきなりの状況に訳が分からないまま、思わず謝罪を口にしようとしたリコだったが、
駆け込んできた美由希たちによってその言葉は途切れる。
お互いの無事を確認して安堵する面々の中、先程悲鳴を上げた少女は入ってきた恭也を見て、
嬉しそうに相好を崩す。

「ダーリンですの〜♪」

「やっぱり、さっきの声はナナシか」

そんな二人のやり取り以前に、三人はナナシの発した言葉に反応を見せる。

「「「…ダーリン?」」」

「どうした、三人とも?」

急に冷たくなった空気を気のせいかと思いつつ、恭也は固まった三人へと声を掛ける。
掛けられた三人は、静かな、夜の湖面を思わせるような静かで深い瞳を恭也へと向ける。

「…恭ちゃん」

「…師匠」

「…マスター」

これまた静かで底冷えするような冷たい口調でそれぞれに恭也を呼ぶ。
それに嫌なものを感じつつも、恭也は背後に迫る危機も感じ取っていた。

「とりあえず、この状況を何とかするのが先だろう」

その言葉に渋々と引き下がった三人に対し、全く理解していないナナシが恭也の目の前に取れた腕を掲げて見せる。

「ダーリン、また腕が取れちゃったんですの〜。
 なでなでして欲しいですの〜」

「お前も少しは状況を理解してくれ…」

「へっ? 何がですの?」

「だから、今のこの状況を…。って、また囲まれたのか」

恭也は心底疲れた声を出すが、ナナシはいまいち分かっていないのか首を傾げている。
と、恭也は不意にナナシの腰を抱くと後ろへと飛び退る。
その直後、そこへと大きな骨が振り下ろされ、砂塵を巻き上げる。

「恭ちゃん!」

「大丈夫だ。だが、これで分断されてしまったな」

恭也、ナナシと美由希たちの間に、先程の一撃を繰り出した二メートルを越える骸骨のモンスターが立ち塞がり、
そこへと周りを囲んでいたモンスターたちが流れ込んできて、完全に分断される。
この状況で戦力を分散された事に焦る恭也たちを余所に、ナナシは身悶える。

「いやぁぁぁん、ダーリンったら強引ですの〜♪」

「頼むから、周りを見てくれ」

「周り? いっぱいの骸骨さんたちですの〜」

「これを見て、それだけというのは、ある意味凄いな」

「わ〜い、ですの〜。ダーリンに誉められたですの〜」

「恭ちゃん、こんな時にいちゃつかないで!」

「誰もそんな事してない!」

骸骨の群れの向こうから飛んでくる美由希の言葉に反論しつつ、強さは兎も角、数の多さに流石に焦りを見せる。
そんな恭也をまじまじと見詰めていたナナシは、今日の調子を聞くような軽い感じで聞いてくる。

「ダーリン、ひょっとして困っているですの?」

「ああ、結構、困っているな」

「それなら、ナナシに任せるですの〜。
 骸骨さんたち、ダーリンが困っているですの。喧嘩しないで、大人しく帰りなさいですの。
 じゃないと、メッってしちゃいますの!」

骸骨の群れへと向かってそんな事を口にする。
それを呆然と眺めていた恭也だったが、闘技場にリリィたちが駆け込んで来た事によって我に変える。

「ナナシ、危ないからこっちに」

「大丈夫ですの〜」

二人がそんな事をしている間に、美由希たちの元へとリリィたちが合流し、遅れてダリアとミュリエルがやって来る。
あの後、中庭に一人残されたダリアは、救援に学園長室を訪れ、ミュリエルを連れてきたのだった。
美由希たちはやって来たリリィたちに、ここへとおびき出して一気に叩くつもりだった事を話す。
そして、民間人の乱入によって、それが出来ないで居る事も。
その言葉に真っ先に反応したのは学園長のミュリエルだった。

「民間人? そんな馬鹿な事……」

美由希たちが会話をしている間、恭也はナナシを自分の元へと呼び戻そうとしたが、
それよりも先にナナシが骸骨モンスターの群れへと突っ込んでいく。
口で注意するナナシをゆっくりと囲み、攻撃をして来ないと悟ると、一斉にナナシ目掛けて動き出す。
瞬間、ナナシを中心に大きな閃光が巻き起こる。
あまりの眩しさに全員が手で目を隠して光が収まるの待つ。
そして、光が収まり、ゆっくりと手を退けて、目の前の光景に全員が言葉を失う。
そこには、バラバラになった骸骨のモンスターの残骸のみがあり、あれだけ居た骸骨モンスターは全滅していた。
そんな中、バラバラの骨に混じり、同じように身体をバラバラにしたナナシが、
首から下のない顔だけの状態で笑みを見せる。

「ナナシの言う事を聞けないヒトは、こんな目にあっちゃうんですの〜。
 これぞ、ダーリンとナナシの愛の必殺技ですの〜」

「…いや、俺は何もしてないんだが」

「ダーリン、拾ってくださいですの〜」

「あ、ああ」

恭也の言葉をスルーして、ナナシは恭也へと頼む。
恭也も助けてもらったので、素直にナナシの身体を拾い集める。
そんな恭也の耳に、ダリアの呑気な声が聞こえてきた。

「ナナシちゃん、みっけ♪」

(ナナシは俺が付けた名前なのに、どうしてダリア先生がそれを知っているんだ?
 それに、見つけたって。……まあ、名前は自分でナナシって言っているからな。
 見つけたというのも、学園内に不審者が居るから探してたって所か)

恭也はそう納得すると、少し遠くに飛ばされている右足を取りに足を向けるのだった。
ともあれ、こうして幽霊騒動の幕は無事に閉じたのであった。





 § §





翌日、朝の教室で扉が勢いよく開く。

「皆さ〜ん、おはよ〜ございます〜。
 って、恭也くんと美由希ちゃん以外、元気ないわね〜」

ダリアの言葉通り、恭也と美由希はいつも通りなのだが、他の面々は何処か疲れた顔をしており、
全員が眠そうに目を細めていた。

「まあ、仕方ないですよ。あの騒ぎからまだ三時間と経っていないんですから」

あの後、闘技場の片付けや細かな報告などで、恭也たちが解放されたのは空が明るみ始めた頃だった。
故に、皆眠たそうに目を擦ったり、あくびを噛み殺したりしている。

「でも、恭也くんも美由希ちゃんも平気そうよね〜」

「まあ、俺たちは短時間で睡眠をしっかりと取る事に慣れてますから」

「…慣らされましたから」

微妙に恭也とは違う解答を返す美由希だったが、ダリアは気にも止めずに続ける。

「はいは〜い。疲れているのは分かるんだけれど〜、今日は〜、大事なお知らせがあるのよぉぉ〜ん」

全員がダリアのハイテンションに付いていけずに用件を早く言えと無言で語る。
勿論、そんな事を気にするわけもなく、ダリアはあくまでも自分のペースで話す。

「何と〜、今日から新しいお友達がこのクラスに入りま〜す。
 これから、その子を紹介しますねぇぇん」

「ダリア先生、それって…」

「新たな救世主候補ですか!?」

驚く恭也と美由希と違い、いつもよりも鈍いリリィたちの反応は小さなものだった。
しかし、すぐに話の内容を理解すると、一斉に眠気が吹き飛んだかのように目を開き、ダリアを見る。
次いで、すぐにその視線が召喚師でもあるリコへと注がれるが、リコは知らないと首を振る。
そんな反応にも、これまた変わらずにダリアは話を続ける。

「それじゃあ、入ってきてね〜」

ダリアの言葉の後に扉が開き、一人の少女が姿を見せる。
その姿を呆然と全員が見る中、少女はダリアの隣、壇上へと立つ。

「わたし、今日から皆さんと一緒にお勉強する事になりました〜。
 ナナシですの〜。ダーリン、これかよろしくですの〜♪」

「という訳で、皆さん、拍手〜」

驚いて誰も言葉を発せない中、ダリアの何処まで呑気な声だけが教室に響いていた。





つづく




<あとがき>

ようやく、ナナシも加わった〜。
美姫 「さて、さっさと次よ、次」
お、おい、少しぐらい喋らせてくれても…。
美姫 「だ〜め」
う、うぅぅぅ(涙)
美姫 「ってことで、また次回でね♪」
ほ、本当に終わらすな〜〜!




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