『マリアさまはとらいあんぐる』



第19話 「デート当日」






2月15日の日曜日。
朝から今日一日、快晴を思わせる陽光が降り注ぐ。
そんな中、軽く伸びをすると恭也は玄関へと向う。
そこへ、祥子、美由希、なのはがやって来る。

「では、いってくる」

短く出かける挨拶をする恭也に、美由希たちも答える。

「いってらっしゃい、恭也さん」

「お兄ちゃん、いってらしゃい」

普通に送り出す言葉を口にする二人を余所に、美由希は溜め息を吐く。

「は〜。折角のデートだと言うのに、またそんな格好で」

美由希の言葉に、恭也は自分の格好を見直す。

「別段、おかしい所はないと思うんだが…。どこかおかしいか?」

恭也の問い掛けに、祥子となのはは首を横に振って答える。

「ううん。そんな事ないよ、お兄ちゃん」

「ええ、充分お似合いですわよ」

「そうか」

恭也はどこか照れたように答え、美由希を見る。
その視線の意味を理解し、美由希は口を開ける。

「確かに似合ってるとは思うけど…」

「けど、何だ?」

いまいち納得のいかないという顔をする美由希に、恭也は真剣に尋ねる。

「何で、黒なのよ。それも、上から下、果てには中に着てる物まで!」

美由希の言葉通り、恭也は全身黒一色の格好をしていた。

「そんな事を言われてもな。黒が好きなんだ」

「それは分かってるけど」

尚も何か言いたそうにする美由希に、恭也は静かに告げる。

「俺と同じ様な格好をするお前にだけは、言われたくないぞ」

そう言われ、言葉を無くす。
それをフォローするように、祥子となのはが口を挟む。

「まあまあ、お姉ちゃん。お兄ちゃんは格好良いんだから、何を着ても似合うんだから良いじゃない」

「そうね。それに、黒で統一しているから、そんなにおかしくは見えないし。
 まあ、少しは目立つかもしれないけど、それも人込みに紛れれば大した事ではないはずよ」

二人の言葉に恭也と美由希は頷く。

「確かに、恭ちゃんは元が良いから…」

「俺は格好良くはないが、祥子さんの言う通り、人込みの中なら問題あるまい」

恭也の言葉、特に前半部分を聞き、女性三人は顔を見合わせるとお互いに肩を竦めて見せる。
それを不思議そうに眺める恭也を可笑しそうに見ながら、祥子が恭也に時間を見せる。

「それよりも、そろそろ出た方が」

「そうだな。では、改めて行ってくるからな」

そう言って、玄関の扉に手を掛けた所で動きを止め、後ろを振り返る。

「美由希。お前に言っておくことがある」

「なに?」

「くれぐれも迷子にだけはなるなよ」

何かを言おうとする美由希よりも先に、恭也はなのはの方を見る。

「なのは」

「何?お兄ちゃん」

恭也はなのはに呼びかけると、真剣な表情で話し掛ける。

「くれぐれも美由希から目を離すんじゃないぞ。美由希を頼んだからな」

「うん♪任せてお兄ちゃん」

恭也の台詞に、なのはは笑顔で返す。
それを見ながら、美由希は俯き呟く。

「それ、普通は私が言われる台詞だと思うんだけど……。
 これじゃあ、何か立場が逆だよ」

「仕方があるまい。お前より、なのはの方がしっかりしているのは事実なんだから」

真顔で言い返され、言葉に詰まる美由希だったが、何とか反論しようとする。

「……………」

が、反論できる材料どころか、逆に恭也の言葉を認める事になるような事ばかりが思い出され、言葉が出なくなる。

「な、何も言い返せないなんて……」

涙目になる美由希に、なのはがフォローを入れる。

「だ、大丈夫だよお姉ちゃん。よーく考えれば、お姉ちゃんにだって、いい所はいっぱいあるよ」

「それって、考えないとないって事?」

「にゃっ!え、えっと、そうじゃなくて。お、お姉ちゃんは確かにドジで、何もない所でこけれるという特技を持ってるけど…」

「なのは、それは特技とは言わないぞ」

美由希の言葉に、慌てて言葉を紡ぐなのは。
そんななのはの言葉を、冷静に訂正する恭也。
それによって、更に慌てたなのはは何とかフォローすべく、言葉を連ねていく。

「だ、だから、独創的な料理を作れたり、機械関係に弱かったり…」

焦れば焦るほど、フォローというよりも追い討ちのように言葉を紡いでいくなのは。

「趣味が園芸で、お兄ちゃんの事をとやかく言えないとか、え、えっと……」

段々落ち込んでいく美由希と、楽しそうになのはの言葉に耳を傾ける恭也。
その間で、どうしたら良いのか困っている祥子。
その三人の視線に晒され、なのはは目に見えて更に焦っていく。

「だ、だから、そ、そう、刀マニアで、刃物を見るとうっとりする所とか」

「それはいい所なのか?言葉だけを聞くと、ただの危ない奴じゃないか?」

恭也の的確な突っ込みに、なのはは眦を上げ、

「もう、お兄ちゃんは黙っててください」

なのはに叱られ、恭也は大人しくなる。
それを見ながら、なのはは今思いついたと言わんばかりに手を叩き、笑顔を浮かべる。

「そう。お姉ちゃんはとっても優しいじゃない。ね、ね」

「なのは〜、ありがとう」

感激した美由希がなのはを抱きしめ、頭を撫でる。
それを嬉しそうな顔で受けるなのはを見ながら、恭也が呟く。

「その一言で、今までの言葉が無かった事になるのか?」

そんな事を言った恭也を睨むなのはに、恭也は降参とばかりに両手を上げる。
一通り騒ぎが収まった頃、途中から黙ったままだった祥子の肩が震えていることに気付く。

「祥子、どうかしたのか?」

「い、いえ。ただ、ちょっと可笑しかったから」

笑いを堪えながら、そんな事を言う祥子だった。
やがて、笑いも収まった祥子は恭也たちを見詰め、微笑を浮かべる。

「とても素敵な妹さんたちね」

「そうか?」

そう答えた恭也に、突き刺さる二対の視線。

「まあ、退屈はしないかな」

そんな恭也の返答に、またも笑みを浮かべると、恭也を急かすように話し掛ける。

「それよりも、時間は大丈夫?」

「えっと…。ああ、まだ大丈夫」

もう一度、いってきますを言うと、今度こそ本当に出て行った。
恭也が出て行ったのを見て、祥子はなのはと美由希に声を掛ける。

「では祐巳たちが来るまで、もう少し時間があるから、それまでお茶でもしましょうか」

祥子の言葉に、二人は頷くと後に続くのだった。





  ◇ ◇ ◇





待ち合わせ場所に着いた恭也は、時間を確認する。

「ふー。15分前か」

辺りを見回し、まだ来ていない事を確認するとほっと息を吐く。
そのまま街頭に凭れかかり、目を閉じ、志摩子たちが来るのを待つ事にする。
数分後、恭也は目の前に気配を感じ、目を開ける。
しかし、そこにいたのは、待ち人ではなく、見知らぬ女性二人だった。
その二人連れの女性は、恭也と目が合うと顔を赤くしつつも、声を掛けてくる。

「あの、お暇でしたら、私たちと一緒しませんか?」

「はい?」

意味が分からずに尋ね返す恭也に構わず、二人の女性は交互に口を開いては、
どこそこの店が美味しいだとか、そこはつい最近にも行ったとか話し始める。
困惑する恭也を余所に、二人の女性は自分たちで話を決めると、恭也の両腕をそれぞれに掴む。

「えっと、あの?」

二人の意図が分からない恭也に構わず、二人は恭也を引っ張って行こうとする。
それに対し、恭也はやっとの事で切り出す。

「すいませんが、ここで待ち合わせをしてるので…」

「その人も男性ですか?」

「だとしたら、連れの人も一緒にね」

「いえ、その方は…」

恭也が何か言おうとした時、その視界に全身を、白のロングワンピースで包み込んだ見知った人物を見かける。
それを見て、恭也は安堵の息を零すと、声を掛ける。

「志摩子、ここだ」

「あ、恭也さん……?」

恭也の声に、笑顔で恭也を見るが、すぐにその横にいる見知らぬ女性を見つけ、困惑したような顔をする。

「えっと、そちらの方々は…」

志摩子の問い掛けに、恭也が答えるよりも早く、二人の女性は恭也の手を話すと、志摩子へと話し掛ける。

「ごめんね。あなたの彼氏だったのね」

「えっ!」

顔を赤くさせる志摩子に気付かず、二人の女性は言葉を続ける。

「てっきり一人だと思って声を掛けたんだけど、そうじゃなかったみたいね」

「そりゃ、そうだよ。あんな格好良い人がフリーなんてありえないって」

「それもそうね。それに……。うん、二人ともお似合いだしね」

「うんうん。私たちはこれで失礼するから」

「ゴメンね。彼氏、彼女を大事にね〜」

志摩子と恭也に何かを言う暇も与えず、二人は去って行った。
それを茫然と眺め、二人は気まずそうに顔を見合わせる。
やがて、恭也がおずおずと口を開く。

「すいません。俺なんかと恋人に見られて、迷惑でしたでしょう」

「い、いいえ。そんな事ないですよ。そ、それよりも、恭也さんこそ、私みたいな女性とじゃ…」

「いえ、そんな事はないですよ。志摩子さんは充分素敵ですよ」

「えっ!」

驚いて恭也を見る志摩子に、恭也は自分が言った言葉を思い出し、照れたようにそっぽを向く。
それを楽しそうに眺めながら、志摩子は今思い出したのか、少し怒ったような、いや、どちらかと言うと拗ねたような声を出す。

「それよりも、恭也さん。言葉が元に戻ってます」

「す、すまない。つい、な」

「仕方がないですね。今回だけですよ」

「ああ、肝に銘じておく」

恭也の言葉に、志摩子は笑みを浮かべる。

「それにしても、やっぱりもてるんですね」

志摩子の質問の意味が分からない恭也は、首を傾げる。
それを見て、志摩子は、

「ほら、先程のお二人」

「ああ。あの親切な方たちか」

「親切?」

恭也の言葉に、今度は志摩子が首を傾げる。

「ああ。この周辺の美味しい店を教えてくれてな。
 何故、教えてくれたのかは分からないが。多分、俺がよっぽど暇に見えたんだろうな。
 だから、わざわざ時間を潰せそうな所を教えてくれたんだろう」

本気でそう思っている恭也に、溜め息を吐きつつ、内心では安堵していた。
そして、話題を変えるかのように話し掛ける。

「所で、お姉さまは?」

「まだみたいだな」

「そうですか。じゃあ、お姉さまが来るまで待たないといけませんね」

「ああ」

二人は特に何を話すでもなく、聖を待つ。
恭也はその沈黙を気まずく感じる事無く、寧ろ心地良いものと感じていた。
それは志摩子も同じ様で、その顔に微かに笑みすら浮んでいた。
そんな二人から、かなり離れた街角に佇む怪しげな影が二つ。
その片方が、声を出す。

「白薔薇さまは、まだみたいですわね」

「ええ、そのようですね」

先に声を掛けた方に対する者の声は、どこか投げやりにも聞こえた。

「蔦子さん、もうちょっとやる気を出されては?」

「そんな事を言われましても。私は、黄薔薇姉妹のデートを撮影するつもりだったんですけど。
 それが、どうしてこんな事に…」

蔦子は天を仰ぎ、溜め息を吐き出す。

(そもそもの間違いは、黄薔薇姉妹が現われるのを待っている途中で、この人に出会った事だろうな)

そんな事をぼんやりと考えながら、蔦子は目の前で恭也たちの方を、親の敵でも見るような目つきで眺めている三奈子を見詰める。

「で、三奈子さま。私はいつまでご一緒すれば?」

蔦子の問い掛けに、三奈子はきっぱりと告げる。

「今日、一日よ」

「ええっ!」

おおよそ、お嬢様らしからぬ大声を上げる蔦子の口を、咄嗟に伸ばした手で塞ぐ。

「ちょっと、そんな大声を出したら気付かれちゃうでしょ」

「そ、そんな事を言われましても。取材をなさりたいのでしたら、三奈子さまお一人ですれば、宜しいじゃありませんか」

「そ、それはそうなんだけど。
 ほら、貴女と一緒の方が見つかった時に白薔薇姉妹の取材をしてると納得してもらえるじゃない?」

「その言い方だと、本当の目的は別にあるみたいですね」

蔦子の一言に、三奈子は必要以上に取り乱す。

「そ、そそそんな事、ある訳ないじゃないの」

それを少し驚きながら見詰めた後、蔦子はカメラを構え恭也と志摩子をファインダーに収めるとシャッターを切る。
その行為を見て、三奈子が蔦子へと話しかける。

「あら、貴女が女子高生以外をとるなんて珍しいわね」

その言葉には、揶揄でも何でもなく純粋な驚きだけがあった。
それに笑みで答える。

「ええ、それは勿論です。でも、私は最高の瞬間を収めたいんです。
 その為には、被写体の周りの風景も時には必要となります。
 今の志摩子さんの表情は、まさに最高です。でも、それは横に恭也さんがいればこそ。
 でしたら、恭也さんと一緒に写すのは当然の事でしょ」

蔦子の言葉に、納得する三奈子。
そして、その言葉が気になったのか、改めて志摩子たちの方へと視線を向ける。
そこには、今まで見た事もないような表情をした志摩子が、恭也となにやら話していた。
それを見ながら、三奈子は胸のうちに言い様のないものを感じ、ふてくされる。
そんな三奈子を余所に、蔦子は何度もシャッターを切り、ようやく満足したのかカメラを下ろす。

「随分と熱心ですわね」

「ええ、そりゃあ、もう。黄薔薇姉妹を撮るつもりでしたが、あんな志摩子さんを撮れるなら、
 今日一日は三奈子さまに付き合っても良いかも、と思わせるぐらいですわ。
 そうですね。これは今年最高の写真です」

皮肉を込めて言ってくる三奈子に、同じ様に皮肉と本心を込めて返しながら力説する。
それを冷ややかに見ながら、

「今年最高って、まだ1ヶ月半しか経ってないんですけど」

そんな言葉にも、蔦子は冷静に切り返す。

「あら、それぐらい良い出来って事ですよ」

ここに祐巳がいたら、二人の間でおろおろとするであろう空気が辺りを覆う。
しかし、当の本人たちは口の端に笑みさえ浮かべ、お互いに相手を見たまま動かない。
数秒の時が流れ、三奈子の方が、この不毛な沈黙を止めるべく動き出す。

「はー。やめやめ。とりあえずは、白薔薇様が来るのを大人しく待ちましょう」

「賛成ですわ」

肩を竦めて見せる三奈子に、蔦子も了解したとばかりにカメラを持つ手を軽く上げてみせる。
そして、改めて聖を待っている二人を見て、三奈子がぽつりと零す。

「しかし、あの二人目立ってるわね」

三奈子のその呟きに、蔦子も律儀に答える。

「それは、そうでしょう。片や全身黒ずくめに対し、全身真っ白ですから。
 加えて、二人とも美男美女ですから」

蔦子の言う通りで、周りの通行人たちは、まずその色で目を引かれる。
それだけなら、すぐに視界から外れるのだが、二人の容姿がそれに輪を掛け、道行く人々が皆注目していた。
そんな二人を見ながら、蔦子が思った事を口にする。

「まあ、何処から見てもお似合いのカップルって感じですから」

それは本当に、素直にそう思っただけで、何か意図があった訳ではなかったのだが、
結果として、横に立つ三奈子が落ち込む事となる。
そんな二人に気付かず、当の本人たちは、自分達に向けられている視線に気付いてはいたが、その意味までは理解していなかった。

「何か、さっきから道行く人が皆、こっちを見ているような気がするんだが」

「ええ。この格好はどこかおかしいのでしょうか」

志摩子はそう言って、自分の格好を見下ろす。
そんな志摩子を見ながら、恭也は口を開く。

「いや、よく似合ってて綺麗だ」

恭也の言葉に、志摩子は頬を染める。
また、口にした恭也も思わず口にした事を照れ、誤魔化すように自分の姿を見る。

「やはり、俺の格好がおかしいのでは」

「そんな事はないです。そ、そのよく似合ってて格好良いですよ」

「そ、そうか」

志摩子の言葉に、今度は恭也が照れる。
そんな二人の様子は、初々しいカップルのようで、周囲も微笑ましげに眺めていたりする。
しかし、当の本人たちは益々、注目を浴びている理由に思い至らなかった。
そのうち、恭也は男性の視線が志摩子に注がれている事に気付き、注目されている意味を悟る。

(成る程。皆、志摩子に見惚れていたのか)

恭也は納得すると一人頷く。
そして、同じ様に、志摩子も納得していた。

(皆さん、恭也さんを見てるんですね)

お互いに顔を見合わせ、何となく微笑み合う。
何とも邪魔し難い空気が流れる中、そんな二人へと近づく者がいた。

「やっほー、恭也くん、志摩子」

「聖さん」

「お姉さま」

声がした方へと視線を向け、同時にその人物へと話し掛ける。
そんな二人に向って、片手を軽く上げて答える。

「お待たせ。さて、行こうか」

二人の元に来ると、聖は笑みを浮かべながらいきなり用件を切り出す。
それに慣れているのか、志摩子は頷き、もう慣れたのか、恭也も頷いた。

「白薔薇さまが来られたみたいですね」

「そのようですわね」

蔦子の言葉に、三奈子は視線を三人から逸らさずに頷く。
その姿をカメラに収め、カメラを下ろした所で名前を呼ばれる。
今の事で何か言われるかと身構えた蔦子だったが、三奈子はその事に気付いていないのか、

「あ、移動を始めたわよ。私たちも行きましょう」

そう言うと、さっさと歩き出す。
その後ろ姿を眺めながら、

(これは三奈子さまのいいショットも撮れるかも)

蔦子はその顔に笑みを浮かべ、三奈子の後について行くのだった。





  ◇ ◇ ◇





恭也は聖と志摩子に挟まれたまま、歩いて行く。

「今日はどこに?」

恭也の問い掛けに、聖は3枚のチケットを取り出して見せる。

「とりあえず、SEENAのコンサートチケットがあるからね」

「そのコンサートにですか」

「そういう事。志摩子も良い?」

「はい、私も構いません」

二人の了承を得て、聖はコンサート会場まで向うのだった。





つづく




<あとがき>

ふぃ〜。デート前半というか、序章は完了。
さて、次はいよいよ本番だ!
美姫 「えーい、ぐだぐだいっている間に、さっさと書きなさいよね」
わ、分かったからどつくなよ〜。シクシク。
美姫 「そう言う訳で、次回で会いましょう」





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