『とらいあんぐるがみてる』



第28話 「事件はプールで」






流れる水に身を任せ、プカプカと水面に浮かびながらただ流されていく。
ぼんやりと青空を模した天井を見上げていた美影は、隣で同じように水に浮かぶ祥子へと視線を移す。
偶々祥子も美景の方を向き、二人の視線がぶつかる。

「どうかしたの、美影」

「いいえ、何でもないわ」

美影がそう返すと何が可笑しいのか、祥子はくすくすと笑い出す。
理由も分からずに戸惑うものの、楽しそうな顔をしている祥子を見ている内にまあ良いかと思う。
同時にむくむくと悪戯心が湧き上がり、わざとらしく拗ねた口振りをしてみる。

「何もないのに笑うなんて酷いわ。どうせ私は祥子と違って水着が似合ってないもの。
 だからって笑わなくたっていいじゃない。祥子はいけずだわ」

「別にそういう事で笑ったのじゃないわよ。ただ、想像した通りの返事が返ってきたから可笑しかったのよ。
 それにその水着、よく似合って――んんっ」

祥子が最後まで言うのを待たず、美影は手で掬った水を祥子の顔に掛けるとさっきまでの拗ねた口調も何処へやら、
如何にも成功したという笑みを見せ、楽しそうな口調になる。

「ふふ、水も滴る良い女ね、祥子」

言ってからかわれたと理解した祥子が反撃するよりも早く、すいと水を掻いて祥子から離れていく。
その後を文句を言いながらも笑みを見せて祥子は追いかける。
本気で逃げるつもりはないのか、簡単に追い付くと祥子は仰向けに横たわる美影のお腹を押さえて水中に沈める。
予想外の反撃に立ち上がり顔を出した美影へとすかさず水を掛ける。
二段構えの攻撃に美影は文句を言おうとした口を閉ざし、再び流れに身を任せる。

「ふぅ、まさか祥子がここまで執念深いだなんてね。
 おまけに二倍返し、いいえ危うく溺死されそうだったんだもの、十倍返しかしら。
 それをされるなんて」

「もう大げさね。第一、誰が溺死させようとしたのよ。人聞きの悪い事を言わないで」

「はいはい。と、そろそろ一周するわね」

祥子の言葉を軽く受け流し、美影は言外に次はどうするのかと尋ねる。

「このままずっと流されるのも良いけれど、他の所も見て周ろうかしら」

「そうね、祐巳ちゃんがここ以外の所を希望したら困るものね」

意地悪そうにそう返すと祥子が何か言う前にさっさとプールから上がり、
逃げたわねと視線で言ってくる祥子に手を差して引き上げる。

「他には波の出るプールに、全長五十メートルのプール。
 他にも飛び込み専用のものや、ウォータースライダーなんかもあるのね」

かなり大きな施設らしく、通路もちょっとしたテーマパークのように上に上ったり、下に下りたりと少し複雑なっている。
案内板を眺めながら呟いた美影に間髪入れずに祥子は後の二つを却下する。
その事で少しからかおうとも思ったが、本当に嫌そうなのでからかうのは止めて次の場所を決める。

「人工的に作り出しているとは言え、本当に波ね」

足を寄せては打ち返す波に着け、美影は感心したようにそう漏らす。
素直な反応に祥子は可愛いわねとからかうと自分も足を着けてみる。

「へぇ」

足首に当たる人工の波に祥子も思わず感嘆を含んだ声を出し、美影が覗き込むようにしながら意地の悪そうな顔を見せる。
その視線から逃れるように身体を翻し、祥子はもう少し奥まで進んで行く。

「あら、同じ波でもあちらの方はかなり大きな波なのね」

言ってすぐ隣のプールを指差せば、祥子の言うように大きな波が生み出されている。

「二種類あるみたいね。どうする、あっちにも行ってみる?」

美影の問い掛けに祥子は首を横に振って返すと、ふとプールサイドに設置された時計に目をやる。
既に一時近くになっており、二人はここらで昼食を取る事にする。
施設内には幾つかの飲食店が点在しており、味の方にも二人は特に文句もなく食べ終える。

「少し休憩したら次は何処に行こうかしら」

「そうだわ美影、競争しない」

午後の予定を決めようと話し合っている中、不意に祥子がそう言い出す。
美景の方も特に異論はなく、二人は五十メートルプールへ行く。

「それじゃあ、五十メートルで勝負しましょう。良い、美影?」

「ええ、構わないわよ」

二人がやって来たプールは他に泳いでいる人は数人で、人も多くなく泳ぐには快適な状況であった。

「ただ勝負するだけじゃなくて、罰ゲームも決めておきましょう。
 そうね……、敗者は勝者の言う事を一つだけ聞くというのはどう?」

「私は構わないわよ」

祥子の提案に美影も乗ると軽くストレッチをする。
互いに充分な距離を開けて並び立つと、同時に飛び込む。
最初に祥子が半身リードするように先行し、その後に美影が続く。
そのまま祥子が逃げ切るかと思われたが、半分を過ぎた頃に美影の速度が僅かずつではあるが上がり始める。
ゴールまで後十メートルという所で並び、そのまま美影は止まる事なく祥子を追い抜いていく。
追い抜かれまいと祥子も力を振り絞るように速度を上げ、両者が再び並ぶ。
ゴールはもう目の前で、二人の手が最後の一掻きをしてゴールへと伸ばされる。
勝者は――。



競争の後、再び流れるプールへと移動した二人は再び流れに身を任せてのんびりとする。
仰向けになって水に浮かぶ美影のお腹に顔を乗せ、祥子は拗ねたようにそっぽを向いている。
視線を下に向けても見えるのは祥子の後ろ頭ばかりで、美影は小さく笑みを零す。
それが気配で分かったのか、ようやく祥子は顔を美景の方へと向ける。

「何が可笑しいの、美影」

「別に大した事じゃないわよ。勝負に負けて拗ねている祥子がね」

「後少しだったのに」

結局、あの後先にゴールしたのは美影だったらしく、負けた祥子はこうして拗ねているのである。
尤も本気で怒っていたりする訳ではないのは分かっているので、美影もこうしてからかっているのだが。
水面に広がる祥子の長い髪を掴み、指先で弄る。
気持ち良さそうに、今度は美影の方を向いてそのお腹に頬をつけて目を細める。
まるで猫のようだと思うも口には出さず、思わず顎下に伸びそうになった手を止める。
美女二人が戯れる風景にプールサイドから幾つかの溜め息混じりの声が漏れるも二人の耳には届かない。
何処となく声を掛け辛いものでも感じるのか、そういった手合いもなく二人は気の済むままに流され続けるのだった。



いい加減に流され続けるのにも飽きたのか、二人は久しぶりにプールから上がる。
まだ時間的には夕刻に差し掛かると言った所だが、そろそろ引き上げようと更衣室に向かって歩き出す。

「そう言えば、勝負の罰ゲームはどうするの」

思い出した祥子の言葉に美影は考える素振りを見せる。

「何をさせようかしら。こんなチャンスはそうそうないものね」

「あまり変な事はさせないでよ」

「どうしようかしら」

楽しそうに祥子の方を見ていた美影だったが、不意にその眼差しを鋭くすると祥子の前に立つ。
突然の事にどうしたのかと思った祥子だったが、
前方を塞ぐように立つ三人の男を見てまたかと呆れたような溜め息を吐く。

「申し訳ありませんが、私たちはもう帰る所なんです。
 声をお掛けになられるのでしたら、他の方にどうぞ。美影、いきましょう」

行って歩き出そうとする祥子を美影が掴んで止める。
怪訝そうな顔で振り返るも、美影は今まで見た事ないような鋭すぎる目付きで男たちを睨むように見ている。
それをどうとったのか、単に恐怖で強張っているとでも思ったのか、男の一人がゆっくりと二人に近づく。
美影の様子に祥子も動きを止めてしまい、気がつけば目の前の三人以外にも逃げ道を防ぐように周囲に男たちが現れる。
流石にただならぬ雰囲気を感じ取り、祥子は美影の腕に掴まり男たちを見渡す。

「……大声を出したらどうするんです?」

そんな中、不意に美影がいつもと変わらぬ涼しげな口調で男たちにそう切り出す。
答えたのは近づいて来る男で、その顔に余裕めいたいやらしい笑みを浮かべる。

「この周辺は清掃中という事になっているから、ちょっとやそっとじゃ誰も来れないよお嬢ちゃん」

「随分と計画的だけれど、狙いは祥子かしら?」

目の前の男に注意を向けさせ、その間にゆっくりと周囲の男たちが包囲を縮める。
美影はそれを察しながらも気付かない振りをし、目の前の男から少しでも情報を引き出そうとする。

「そうなるかな。お嬢ちゃんには可哀想だが、運がなかったと思って諦めてくれ。
 なに、傷つけはしないさ。無茶はしないように言われているんでな。
 ただし、大人しく従わない場合は多少の無茶も許可されているけれど」

ぺらぺらと話してくれる男に美影はこっそりと溜め息を吐く。
恐らくは誰から頼まれただけで、直接の関係はないだろうと。
言うならば、前回のストーカーと同じようなものだ。
それでも前よりも情報を持っている可能性も大きく、何かの手掛かりにはなるかもしれない。
そう判断すると美影は祥子の手を引いて、縮まりつつあった包囲網のうち、最も薄い場所へと走る。
行き成りの行動に何か行動に出る事も出来ずに慌てる男にの顎を痛打し、膝を着いて倒れる横を走り抜けて壁を背にする。
突然の反撃に男たちの間を動揺が走り、僅かだが足並みが狂う。
一人だけ先走ったように襲い掛かってきた男を返り討ちに取ると、男たちのリーダー格が声を上げて冷静にさせる。
残る七人が美影と祥子を囲むように輪を作り、ゆっくりと近づいてくる。
流石に同時に掛かられては分が悪い上に、数人を相手している間に祥子を取られたら意味がない。
祥子を背中に庇いながら、美影は改めて男たちを見る。
場所が場所だけに水着にパーカーと言う格好だが、その懐が不自然に膨らんでいる。
銃とまでいかなくても、何らかの武器を所持しているのは間違いないだろう。
庇われた祥子は気丈にも男たちを睨み返すも、その身体は小さく震えている。
それを見て男たちが笑みを浮かべて更に近づいてくる。
悲鳴を飲み込むと祥子は美影の前へと出ようとする。

「あの人たちの狙いは私みたいだから、美影一人ならきっと逃げれるはずよ」

男たちに聞こえないように気をつけながら言う祥子の肩を押さえ、美影は再び祥子を後ろに隠す。

「そんな事できる訳ないでしょう。それに目撃者を大人しく逃がすとも思えないし」

祥子にそう囁きながら、美影はゆっくりと移動する。
それに合わせて男たちも動くのを目で追いながら、美影は祥子の手を握る。

「さっきの勝負の罰ゲームだけれど、少しの間目を閉じて大人しくしててというのはどう?」

「美影、あなた何を言っているの。
 確かに美影は強いのかもしれないけれど、あの人たちは何か違うわ。それにあんなに大勢いるのよ」

美影が男たちに抵抗しようとしているのを感じ取り、祥子は止めるべく握られた手を握り返す。
自分が気を引く間に逃げろと再度告げて。
だが美影は小さく首を振ると祥子の言葉に小さく笑みを見せる。

「負けず嫌いの天邪鬼、だけれど本当はとても優しい女の子。やっぱり祥子は祥子ね」

「何よそれは。こんな時にふざけていないで――」

「大丈夫だから。祥子は私が守ってみせる。
 だから、私を信じて」

祥子の言葉を遮り、美影は真っ直ぐに祥子を見詰める。
肩越しに見える美影の瞳を真正面から受け、祥子は小さく頷く。

「良いわ、美影を信じる。でも無茶はしないで。
 私の身柄が目的ならきっと必要以上に危害は加えないはずだから。
 それに同じ捕まるのならあなたと一緒の方が一人よりも安心できるし」

「うーん、それって結局は私を信じていないって事じゃない?」

「違うわよ。ただ危険な目にあって欲しくないだけ。
 だから本当に危ないと思ったら私の事は良いから、逃げるなり大人しく捕まるなりして」

祥子の言葉に返答はせず、先程よりも近づきつつある男たちへと視線を戻す。
最初に二人を倒した美影を警戒しているのか、いきなり襲い掛かってくる事はなく、
包囲網をゆっくりと、だが確実に狭めてくる。
美影は近づく男たちに対して後ろの壁ぎりぎりまで下がる。
これ以上は下がれずに足を止めた美影に、追い詰めたと思いつつも焦らずにゆっくりと近づく男たち。
その距離が三メートルもないという所まで来て、美影は一気に動き出す。
腕の中にいた祥子を抱きかかえ、真上よりやや後方に向かって跳ぶと壁を蹴って更に高く跳ぶ。
男たちの頭上よりも高く跳躍すると再び壁を蹴り、今度は前へ。
この突然の事に呆然となる男たちの頭上を飛び越え、男たちの後ろに降り立つ。
包囲網を抜けた美影は一番近くにいた男の背中を容赦なく蹴り飛ばし、
そこでようやく我に返ったように動き出す男たちに対して背中を見せて逃げる。
後ろから上がる男たちの声に祥子は閉じていた目を恐る恐る開ける。
美影に抱きかかえられている祥子は後ろから迫る男たちの姿が見える。
思わず息を呑む祥子に美影は変わらない笑みを意識して向ける。

「約束破っちゃ駄目じゃない」

「そんな事を言っている場合じゃないわ。
 どうやってあそこから逃げたのかは分からないけれど、追ってきているわよ」

「勿論、分かっているわよ」

既に周辺の気配を探り、他に仲間がいない事は確認している。
その上で取るべき手も既に考えており、そのために必要な場所へとようやく辿り付く。
通路の一つではあるが、元より人通りの少ないスタッフ用の通路で、幅が人二人分よりもほんの少しだけ広いという程度。
その通路の中ほどで美影は足を止め、祥子を下ろす。

「少しここで待っていて」

そう告げると祥子の返事も待たずに来た道を戻りだす。
美影の思った通り、先程までは足並みを揃えていた男たちだが、逃げる美影たちを追うのに必死で、
今では完全にばらばらに追ってきている。当然ながら足の速い者ほど先に通路に入ってくる事になり、
またその通路の狭さから精々が一度に来れても三人である。
逃げていた美影が戻ってくるのを見て諦めたとでも思ったのか、一人は足を止め、
もう一人は警戒しながらも掴まえるべく前へと出る。
前へと出た男が胸元から嫌な音をさせて地面に倒れていくのを、もう一人の男は何が起こったのか分からずに立ち尽くす。
倒れた男の前に美影の姿が見え、ようやく事態を理解して掴み掛かろうとするもその時にはもう美影は男の懐に潜り込み、
男を投げ飛ばしていた。
視界がぐるりと回転する中、受け身を辛うじて取るも続けざまに振り下ろされた拳に意識を手放す。
美影はそれだけを確認するとまた通路の奥へと走り出す。
祥子と通路の入り口の丁度中間辺りで立ち止まると、新たにやって来た男たちを倒していく。
最後にやって来た男と、他の者が倒される中美影に襲い掛からなかったリーダー格の男だけを残し、
後は全員が地面に倒れている。
流石に可笑しいと感じたのか、今まで以上に警戒しながら懐に手を伸ばす。
武器を手にした優位性から男が笑みを見せるのをリーダー格の男が窘める。
左右に分かれて美影に近づく男たちを両方視界に収めながら、美影は僅かに腰を落とす。
静かに男たちの動きを見詰め、男の一人が前に出ようとした瞬間にその男へと向かって走る。
出鼻を挫かれてたじろぐ男の手首を取り、捻るようにして武器を落とさせると肘の外側から膝を叩き込む。
上がる悲鳴に僅かに顔を顰め、首筋を強く叩きつけて意識を奪う。
その隙に横側からリーダー格の男がナイフを突き出す。
美影の身体をナイフが貫き、祥子が悲鳴を上げるも男は驚愕の表情を見せる。
貫いたかに見えたナイフは掠りもせず、逆にナイフを持つ腕を美影に掴まえられている。
そこから男の判断は早く、そうそうにナイフを捨てると自由の方の手を懐に入れ、
もう一つあったナイフを抜いて切り付ける。
だが美影の反応も早く、そのナイフはただ空を切る。
ナイフを手にした男と素手の美影が向かい合い、先に動いたのは男の方であった。
美影に向かって真っ直ぐに突っ込んでいく。
対して美影は腰に手を掛け、そこに巻かれてあったパレオを取ると男の顔目掛けて投げる。
視界を防ぐように広がったパレオを手で払い除け、大体の勘で美影の居るであろう場所へとナイフを突き出す。
しかし、美影は身を屈めており、ナイフが空を切る。
身を起こしながら男とすれ違うように背後へと回り込み、同時に空中にあったパレオを掴むと男の首に巻きつける。
首を絞められて、もがきながらも何とか首に巻きつけられたパレオを外そうと武器まで手放して手を掛ける。
だがそれでも首を絞める力は弱まらず、寧ろ強まり意識が遠のいていく。
そしてとうとう完全に意識を手放すと、ぐったりと身体から力が抜ける。
その光景を呆然と眺めながら、祥子は恐々と美影に声を掛ける。

「ま、まさかこ……」

「いいえ、ただ気絶しただけよ」

美影の言葉にほっと胸を撫で下ろしつつ、祥子は改めて美影を見る。
何処も怪我をした様子もなく、いつものような微笑を浮かべている。
先程までの出来事がまるで夢だったかのように。
だが、実際に男たちが地面に横たわるのを見て、これは決して夢ではなく現実であると理解する。
途端、再び身体が小さく震えだす。目の前の美影にも一瞬だが恐怖を抱く。
それを察したのか美影が困ったような顔をするのを見て、祥子は自分に対する苛立ちを覚える。
それを切欠にするように毅然とした態度を取り戻し、

「ありがとう、美影。また助けてもらったわね」

ややぎこちないながらも何とか笑みを見せ、決して美影を怖がっていないと態度と言葉で示す。
それに気付いて美影はゆっくりと近づくと、祥子の無事をもう一度確かめてそっと抱きしめる。
まだ僅かに震えている祥子を落ち着かせるように、優しくその背中を髪を撫でてあげる。
少しずつ落ち着きを取り戻していく中、祥子の中にまたこんな事が起こるのではないかと違う不安がもたげてくる。
今回は何とかなったけれど、次もそう鳴るとは限らない。
だからこそ、美影ともいや皆とも距離を置いた方が良いのでは。
そんな考えが顔に出たのか、美影は抱きしめる力を少しだけ強くして、その耳元に力強い声で告げる。

「大丈夫、何があっても祥子は私が守るから」

「……美影? あなたはいったい……」

その言葉に、口調に、そしてさっき見せた美影の動きを思い出して祥子は今更のようにそんな疑問を抱き、
それは自然と口を付いて出てくる。





つづく




<あとがき>

忘れかけていたかもしれませんが、元々は護衛として来ているんだよな。
美姫 「ここでようやくね」
おう。さてさて、急ぎ次回に掛からねば。
美姫 「それでは、短いですがこの辺で」
また次回〜。






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