『とらいあんぐるがみてる』
人物設定
高町 恭也(たかまち きょうや)
喫茶店、翠屋店長の息子。店が忙しい時などはウェイターとして借り出される。現在は海鳴大学の一年生。
父、士郎は故人で、母、桃子と3人の妹、美影、美由希、なのはという家族構成。
亡き父・士郎の教えた「小太刀二刀・御神流」の師範代で、達人レベルの使い手。
しかし、かつて右膝を壊してしまった過去があるため、現在以上に上達することはなく、それを自分でも自覚している。
だが、フィリス先生の治療によって、治らないと思われていた膝の怪我も完治への道が見えてきた。
腕が傷だらけなので、それをあえて見せるものでもない、と、夏でもは長袖である。趣味は昼寝と釣りと盆栽。
高町 美影(たかまち みかげ)
喫茶店、翠屋店長の娘。
店が忙しい時などはウェイトレスとして借り出されているらしいが、今までに彼女を見た客はいない。まさに伝説のウェイトレス。
現在、海鳴大学に通う一年生。今回、ボディガードの依頼を受け、祥子のガードに付くことになる。
剣の腕前は兄、恭也と全くの互角で、戦略や戦術といった闘い方までもよく似ている(笑)
人前に肌を晒すのを極端に嫌い、夏でも長袖を着る程である。
その為、特別に許可を貰い、リリアンの制服のスカート丈は足首近くまであるものを着用している。
趣味、特技は母直伝のお菓子作りと姉的存在から仕込まれた紅茶を入れることで、その腕前は祥子を唸らせるほど。
小笠原 祥子 (おがさわら さちこ)
二年松組、七番
正真正銘のお嬢様で、祖父は小笠原グループの会長。母は元華族の出。一人っ子で兄弟はいない。
負けず嫌いのあまのじゃく。好き嫌いは多く、桜、ギンナン、ウニ、いくら、鮑、男性は苦手。
部活は無所属で、幾つかの稽古事をやっていたが、一年時に全て蓉子によりやめさせられる。幼稚舎からリリアにン在学している。
今回、美影の護衛対象となっているが本人はその事を知らされていない。
福沢 祐巳(ふくざわ ゆみ)
一年桃組、三十五番
小笠原祥子の妹で「紅薔薇のつぼみの妹」(ロサ・キネンシス・アン・ブウトン・プティ・スール)
年子で同学年の祐麒という弟がいる。成績は中の中。リリアン在学は幼稚舎から。
表情がとても豊かで考え事をしている時によく百面相をしている。「白薔薇さま」こと佐藤聖にかなり気に入られている。
水野 蓉子(みずの ようこ)
三年椿組
小笠原祥子の姉で「紅薔薇さま」(ロサ・キネンシス)
リリアン在学は中等部から。
佐藤 聖(さとう せい)
三年藤組
藤堂志摩子の姉で「白薔薇さま」(ロサ・ギガンティア)
その日本人離れした顔は、ギリシア彫刻のように整っている。
ことあるごとに祐巳にちょっかいを出すが、なんだかんだで祐巳を温かく見守っている人。一歩間違えればただのセクハラ親父。
リリアン在学は幼稚舎から。
藤堂 志摩子(とうどう しまこ)
一年桃組
佐藤聖の妹で「白薔薇のつぼみ」(ロサ・ギガンティア・アン・ブウトン)
日本舞踊の家元。家は小寓寺というお寺で、桜、ギンナン、煮豆、ユリネ等が好きと結構、渋い好みをしている。
敬虔なカトリック信者なため、実家が寺なのをコンプレックスに思っている。カトリックを学ぶためにと、リリアン在学は中等部から。
鳥居 江利子(とりい えりこ)
三年菊組
支倉令の姉で「黄薔薇さま」(ロサ・フェテイダ)
トレードマークはヘアバンドにおでこ。タイの結びはリリアン一美しいと評判。
得手不得手がなく、努力なしで全て並以上にこなせるため、いつもつまらなそうな顔をしている。
そのため、おもしろそうなこと・希少価値には目がない。リリアン在学は幼稚舎から。
支倉 令(はせくら れい)
二年菊組、三十番
鳥居江利子の妹で「黄薔薇のつぼみ」(ロサ・フェテイダ・アン・ブウトン)
妹の島津由乃とは従姉妹同士でもある。剣道部に所属しており、段位は二段。
長身で、髪型はベリーショートのボーイッシュスタイルで、「ミスター・リリアン」を受賞するほどだが、趣味はお菓子作りに編み物。
読書は少女小説全般。リリアン在学は幼稚舎から。
島津 由乃(しまづ よしの)
一年菊組
支倉令の妹で「黄薔薇のつぼみの妹」(ロサ・フェテイダ・アン・ブウトン・プティ・スール)
周囲の反対を押し切って剣道部に入部するなど、一見おとなしそうな雰囲気だが、実は完全な内弁慶。
趣味はスポーツ観戦。読書は時代小説。心臓を患っていたが、手術に成功して回復する。
リリアン在学は幼稚舎から。
武嶋 蔦子 (たけしま つたこ)
一年桃組、十五番
写真部の副部長。縁なしの眼鏡をしている。
趣味は女子高生の撮影。しかし、その写真を展示をするときは、事前にモデルの許諾をとっている。
自分が被写体となるのは苦手らしい。祐巳の良き相談相手。
築山 三奈子(つきやま みなこ)
ニ年
新聞部の部長で、山口真美の姉。
部で「リリアンかわら版」という新聞を発行している。
山口 真美(やまぐち まみ)
一年
新聞部に所属しており、築山三奈子の妹。
かちっと前髪を7:3に決めている。姉よりもしっかりしていて、紳士的。
リスティ 槙原(りすてぃ まきはら)
すみれ色の瞳とシルバーブロンドの髪の女性。
警察関係の仕事をしており、恭也とはクリステラコンサートの警備にあたった時に知り合う。
恭也の強さを知り、その後も、何度か仕事を恭也に依頼している。
今回の依頼もリスティ経由で恭也へいき、そして、恭也から美影へと引き継がれた。
用語解説
小太刀二刀・御神流
正式名称は永全不動八門一派・御神真刀流、小太刀二刀術
恭也が今は亡き父、士郎より教わり、現在自身が師範代となり美由希に教えている剣術。
小太刀の二刀を主武器とし、飛針、鋼糸などの暗器も用いる未だに殺人術としての面を残す数少ない古流武術の一つ。
その本質上、昔から要人の護衛や暗殺といったことをやってきた。数年前の事件で現在の使い手は3名となってしまっている。
リリアン女学園
明治34年に創立され、元は華族の令嬢を育成をするカトリック系の学園だった。
幼稚舎から中高、大学とあり、今、現在でもここに通っていると箱入りお嬢さまが出来上がるという珍しい学園。
高等部には『姉妹(スール)』と呼ばれるシステムがある。
スール
ロザリオを授受する儀式を行って姉妹になることを誓い、姉が妹を導くがごとく先輩が後輩を指導するシステム。
当初は広い意味で先輩後輩を指していたが、現在では個人的に強く結び付いた二人を指すようになっている。
山百合会(やまゆりかい)
リリアン女学園の生徒会を指してこう呼ぶ。三人の薔薇さまと呼ばれる方たちと、その妹達で構成される。
薔薇の館(ばらのやかた)
山百合会本部の建物。生徒会室のような物。
三薔薇(さんばら)
山百合会の幹部三人。それぞれを紅薔薇、白薔薇、黄薔薇と呼び、この三人が生徒会長、副会長、書記、会計をこなす。
紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)
山百合会幹部三人のうちの一人。現在の紅薔薇は水野蓉子。
白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)
山百合会幹部三人のうちの一人。現在の白薔薇は佐藤聖。
黄薔薇さま(ロサ・フェテイダ)
山百合会幹部三人のうちの一人。現在の黄薔薇は鳥居江利子。
紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブウトン)
紅薔薇の妹で次期、紅薔薇さま。現在は小笠原祥子。
紅薔薇のつぼみの妹(ロサ・キネンシス・アン・ブウトン・プティ・スール)
紅薔薇のつぼみの妹。現在は福沢祐巳。
白薔薇のつぼみ(ロサ・ギガンティア・アン・ブウトン)
白薔薇の妹で次期、白薔薇さま。現在は藤堂志摩子。
黄薔薇のつぼみ(ロサ・フェテイダ・アン・ブウトン)
黄薔薇の妹で次期、黄薔薇さま。現在は支倉令。
黄薔薇のつぼみの妹(ロサ・フェテイダ・アン・ブウトン・プティ・スール)
黄薔薇のつぼみの妹。現在は島津由乃。