『桜舞う日の邂逅』






夕暮れの桜並木。
その中を歩きながら青年はふと昔の事に思いを寄せる。







小さな池の傍らに桜が並ぶ公園。
そこに松葉杖をつきながら一人の少年がやってくる。
少年は池の傍まで来ると周囲を見渡し、誰もいない事を確認すると持っていた鞄から一振りの刀を取り出す。
少年が手にしている刀は通常のものよりも小さく、俗に小太刀と呼ばれるものであった。
少年は取り出した小太刀を鞘から抜き放つと、松葉杖をつきながらもそれを振り回す。

「くっ・・・」

なんとか振り抜いたものの体勢を崩し倒れそうになる。それでも、よろよろと危なっかしく体勢を立て直すと再び小太刀を振るう。
その後も幾度か小太刀を振るうが、その度に体勢を崩す。
だが、少年は何か鬼気迫る感じで歯を食いしばり、松葉杖に身体を預けながらも黙々と振るい続ける。
そして、何度目かになる振り抜きの後、ついに堪えきれずにその場に倒れる。
少年が立ち上がろうと身体に力を入れた時、少年の口から苦痛の声が上がる。

「ぐあぁぁぁぁっ!」

少年はその場に蹲り、激痛を堪える。そんな少年を先程からずっと見ていた少女がいた。
自分がこっそりと覗いていた事を少年に知られてはいけないような気がして、少女は少年の元に駆け寄るかどうか一瞬、躊躇する。
その時、足元に落ちていた葉っぱか何かを踏み、微かに本当に微かな音を立てる。
少年はその音に反応するとギプスのはまっていない左足だけで身体を起こし、小太刀を構える。
恐らく意識しての行動ではないのだろう。
ほとんど反射的にそこまで動いた少年は右足に力が入らず、再びその場に倒れてしまう。
それを見た少女が慌てて近づき声をかける。

「だ、大丈夫ね?」

「うぐぅぅぅぅ」

少女の問いかけに少年は苦痛の声をあげる。

「す、すまない。こんな事になるとは思わなかったから」

少女は少年が倒れたのが自分の所為だと謝る。
が、少年は顔を上げ、真っ直ぐに前を見ると口を開く。

「別にあなたの所為ではないですよ。言うならば自業自得です」

「しかし、うちが音を立てなかったら、こんな事には」

「いいえ、そんな事はないですよ。あんなに近くに人がいたのに気付かなかった俺が悪いんです。
 それに転んだのは俺自身のせいですから」

そう言って少年は視線を右足に落とし、少し自嘲気味に笑う。
その笑みは少年の見た目の年齢には相応しくないどこか達観したような物だった。

「し、しかし」

少女はさらに言葉を紡ごうとするが、少年の無言の視線を受け黙る事にする。
何となく重苦しい雰囲気が立ち込める中、少女はその空気を変えようと口を開く。

「き、君は剣をやってるんだね」

「!」

少女にしてみれば何気ない会話のつもりだったのかも知れないが、少年はその言葉に必要以上に反応する。

「・・・も、もう、・・・で・・・・・・・・・ん」

「えっ。ごめん、よく聞こえんかった」

「!もう、剣を振るう事はできないんだ!この足の所為で!」

少年は激昂する。そんな少年のあまりの激しさに少女は言葉をなくし、自分の失言を悔やむ。
が、一度言ってしまった言葉は今さら取り消す事も出来ず、ただその場に立ち尽くす事しかできない。
少年はそんな少女の様子にも気付かず、言葉を連ねていく。
過度の鍛練で本来なら避けられる車を避ける事が出来なかったこと。
その後、医者に歩くことすら無理だといわれた事など。
今までその胸のうちにしまっていた憤りを吐露していく。

「はぁー、はぁー。すいません」

一通り話すと少年は一息吐き、ゆっくりと頭を下げる。
少女はこの態度に慌てる。

「あ、謝ることはなか。元はと言えばうちの一言が悪いんやから」

「それは関係ないです」

「でも」

「「・・・・・・」」

お互いに沈黙する。
と、少女は何かを思いついたのか、俯いていた顔を上げ口を開こうとする。
が、再び俯き何かを迷い考える。やがて、おずおずと顔を上げると口を開く。

「良かったら、うちがその怪我を診ようか」

「えっ」

思いがけない少女の言葉に少年は驚きの声をあげる。
目の前の少女はどう見ても医者や看護婦には見えず、せいぜい高校生ぐらいと思われる。
もし、仮にそうだとしても一度、医者から完治しないと言われた以上、誰が診ても同じだろうという思いがあった。
だが、続く少女の言葉は少年の予想していた物とは全く違ったものだった。

「うちはちょっとしたおまじないができるから、それをすれば少しはましになると思う」

この言葉を理解した時、少年は自分がからかわれているのだと理解した。

「!別にそんなのをしてもらわなくても構いません」

少女は少年の激しい言葉に自分が少年の事をからかっていると思われたと分かり弁解する。

「ち、違う。うちはそんなつもりじゃなくて。本当にうちは・・・」

「!放っておいてください。どうせ、もう治らないのならこんな物!」

少年は持っていた小太刀を地面に叩きつけようとする。

「な、なんばしよっと」

それを見た少女がそれを止めようと手を伸ばすが、少年の方が一足速く小太刀を放り捨てる。
それを見て、少女は小太刀を拾おうと地面に手を伸ばす。
勢いよく叩きつけられた小太刀が少女の手に当たり、池へと落ちていく。

「あっ」

それをどこか茫然と少年と少女は眺める。
しかし、それも束の間、少年は松葉杖をつくと公園の出口へと歩き出す。
それを見た少女は声をかけようとするが、少年の背中から拒絶の意志を感じて一言も話せないまま、その姿を見送る。
やがて、少年がいなくなり日も暮れ始めた頃、少女は靴と靴下を脱ぐと池へと足を踏み入れていく。









その夜、自室で刀の手入れをする少女の脳裏に夕方に会った少年の事が甦る。

(あの子が咄嗟に見せたあの動き・・・・・・)

少女は少年の動きを思い出し、それが片足だけの動きであったにも拘わらず流れるようだった事にいまさらながら驚嘆する。

(あの歳で、しかも片足のみであんな動きをするなんて。よっぽど鍛練を積んだんだろうに・・・)

少女は今まで培ってきたであろう少年の剣腕と、これから先どこまで登りつめるのかという事に興味を抱くが、
すぐに怪我の事を思い出し憂鬱な気分になる。
少年の言葉通りなら、彼はもう二度と完全な形で剣を振る事ができないだろう。
そんな考えが頭に浮かぶが、首を2、3度振り、そんな考えを追い出す。

(もう一度、明日・・・、明日、あの場所へ行ってあの子と話を・・・)

少女は帰宅してからもずっとあの少年の事ばかりを考えていた。
その為、普段の少女らしくもない失敗を幾つか繰り返していた。
それを見た寮の住人たちが何か悩みでもあるのかと心配をする程であった。
何とか誤魔化す事はできたみたいで、それ以降は誰も何も言わなかった。
が、実際の事情は少女の思っていたのとは少し異なっていた。
実はその時に最年長者の口から出た言葉があった。

曰く、「気になる男でもできたか」

これに対し、少女は少年の事が頭によぎり曖昧な返事しかしなかった。
これは単純に少年と交わした会話や少年の洗練されていた動き、怪我の事などで気になっていた為なのだが。
とにかく、この事で誤解が生じたのだがそれを少女は気付いていなかった。



コンコンと扉をノックする音で我に返った少女は外にいる人物へと声をかける。

「どうぞ」

「えへへー、お邪魔しまーす」

そう言って、部屋にいた少女よりも少し年が下といった感じの少女が入ってくる。

「どうかしたとね?」

「え、別に何でもないんだけど。ちょっと聞きたいことがあって」

「何?」

「えーとね。お姉ちゃんが言ってたことって本当かなーって」

少女はその問いかけに少し考え込む。そして、どの事か思い当たり、

「ああ。確かにあの子の事は気になるな」

「あの子?って事は年下の子なの?」

「そうだけど、それが?」

「う、ううん。何でもないの。それだけだからじゃあね、ありがとう」

そう言うと、少女は部屋から出て行く。
部屋の外では、

「どうだった」

「うん、お姉ちゃんが言ってた通りみたいだよ」

「うけけけ。そうだろ、そうだろ。で、相手は誰だ」

「そ、そこまではちょっと」

「ちっ、使えねぇー奴だな」

「まあまあ」

「あ、でも歳が下だって」

「ほぉ〜、年下か。で、」

「いや、それだけ・・・だけど」

「それじゃ相手が分からないだろうが。もっとちゃんと聞いて来いよ」

「そ、そんな〜。そっとしておいてあげようよ」

「ば〜か。ここにはプライバシーなんてモンはないんだよ」

などという会話がされていたのだが、とうの本人は全く気付いていなかった。











翌日、少女は昨日と同じ場所で少年が現われるのをいまや遅しと待つ。
少年が再びこの場所に来るかどうかも分からなかったから、それこそ祈るような気持ちで。
と、少女の祈りが届いたのか、少女の前方の方から昨日の少年が松葉杖をつきながらやってくる。
少年は少女を見ると驚いたような顔を一瞬だけ浮かべるが、すぐに困惑したような表情になる。
少年は少女に何か言いたいことでもあるのか、何度か話し掛けようとするが、その度に口を閉ざす。
やがて、少女の方が少年の近くまで進み、先に口を開く。

「昨日はすまなかった。これ、大切なものなんじゃろ?」

そう言って少女は昨日少年が池に落とした一振りの小太刀を差し出す。
それを受け取った少年は複雑な顔で少女を見る。

「・・・・・・・・・」

「君の気持ちも考えなくて・・・・・・。でも、おまじないをさせてくれんか?」

少女の問いかけに少年はただ黙ったままでいる。そんな少年の反応を見ながら、少女は言葉を紡ぐ。

「きっと効くから、・・・・・・信じてくれんね」

少女は少年が拒絶するかどうかを確かめるために、じっと少年を見る。
やがて少年は、受け取った小太刀と少女の顔を順に見ると、おもむろにうなづいた。
そして、少年の口からも言葉が零れ出る。

「こちらこそ、すいませんでした。お姉さんが言ったおまじないを信じてみます。宜しくお願いします」

少年は謝罪の意味も込めて、おまじないを受ける事を承諾する。
少女の方もそれが分かったが、何も言わず少年を気の根元に座らせる。
とりあえず一度治療を受ければ少年も信じてくれるだろうと思ったからだ。
少年の傍らに座ると少女は持っていた袋から一振りの刀を取り出す。

「それは?」

「おまじないに使うんよ」

少女はそう言うと鞘から刀身を抜き放ち、少年の右膝の上へと掲げる。

「じゃあ、うちが良いと言うまで目を閉じててくれるか?」

「・・・分かりました」

少年は言われた通りに目を閉じる。
それを確認してから少女はゆっくりと刀と両手をかざす。
するとそこから不思議な光が浮き上がる。
少年は目を閉じながらも右膝に何か温かい物を感じる。

(何か温かいな。それに気のせいか痛みが少し和らいだような・・・)

治療を始めて20分ほど経った頃、少女の口から大きな息が一つ漏れる。

「はぁー。もう目を開けてもよかよ」

その言葉に少年は目を開ける。
すると思ったよりも近くに少女の顔があり、照れくさくなってそっぽを向く。
そんな少年の態度を不信にも思わず、少女は言葉を続ける。

「右膝の具合はどう?」

「えーと・・・」

少女の問いかけに少年は右足の具合を確かめる。

「えっ!前よりも痛みを感じないです」

「そう。それは良かった。これを毎日繰り返せば1ヶ月もすれば完治すると思うよ。
 だからまた、明日も来てくれるかな?」

「はい。お願いします」

そう言って出会ってから初めて歳相応の笑顔を見せる少年に少女は一瞬だけ見惚れる。
だが、それも少年の発した言葉で我に返る。

「一つ、聞いても良いですか?」

「な、なんね?」

内心の焦りを見抜かれないように冷静を装って答える。

「何で、ここまでしてくれんですか?」

「・・・・・・それは」

(片腕と片足で剣を振る後ろ姿が何処か悲しそうで、放っておく事が出来なかったから)


少女は自分と少年を重ねて見ていた。
少女は退魔士という仕事をしており、場合によっては霊を斬り捨ててきた。
だが、それも仕方がないことと思い込み、自分の感情を無理矢理押し込めてきた。
それと目の前の少年が右膝を故障し、剣を握れなくなったのは自業自得と思い込もうとしていたのが重なった。
だが、少年はそれでも剣を握ろうとする強さを持っていた。その強さが折れそうな時にたまたま少女は少年と出会った。
だから、自分はその手助けがしたかったのだろう、と考える。
だが、実際に口から出して言った言葉は、

「うちも剣を少しやっててね。君と真剣勝負がしてみたいと思ったから」

「そうですか。では、完全に治ったら手合わせをお願いします」

「ああ、こちらこそ。それとこのおまじないの事は誰にも言わんで欲しいだけど・・・」

「はい、分かりました」

そう言ってお互いに右手を差し出し握り合う。
それから1ヶ月間、雨の日も二人はこの場所で会って治療を続けた。
そして、1ヶ月が経った頃、少年の右膝は完治していた。
これに対し、家族は大いに喜んだが、少年が少女と約束した通り、
この治療の事を誰にも言わなかった為、医師たちは揃って首を傾げた。



今、少年はもう一つの約束を守るべく、いつもの場所へと来ていた。
あの少女と出会った頃に咲いていた桜はすでに散ってしまい、今は花のない木の下に座り込むと少女が来るのを待つ。
しかし、いつまで待っても少女は現われなかった。
少年は日が暮れて、夜遅くになっても待ったが、とうとう少女が姿を現す事はなかった。

(今日は何か用事でもできたのかな?明日、また来てみよう)

これ以上は家族に心配をかけると思った少年はその場から去り難そうに何度も振り返りながらも離れて行く。
そして、翌日、そのまた翌日と一週間ぐらい約束の場所を訪れたがその少女は姿を見せなかった。

(今日、待って来なかったら終わりにしよう。きっと何か会えない理由でもできたんだろう)

そう思いながら少年は待ち続ける。この日を最後と決めていたので、家族には遅くなると伝えてあった。
だから少年は日が変わるぎりぎりの時間まで待つつもりであった。
本来なら、こんな子供が深夜まで外出する事を家族が許すはずはないのだが、少年の家は少し事情があり了承を得ていた。
しかし、幾ら待ってもついに少女は現われず、日付は後数分で変わろうとしていた。

(後、1分・・・・・・)

その時、少年の後ろから微かな音がする。
少年はすぐにそちらを振り向く。
が、そこには誰もいなかった。ただ風が吹き、その時に葉音をたてただけであった。
少年は落胆も顕わに大きく溜め息を吐くと時計を取り出し時刻を見る。

00:00

丁度、日付が変わったことを示していた。
少年は再び溜め息を吐くとその場を去って行く。
自分が思い悩んだ時に現われ、
おまじないという不思議な力で再起不能といわれた足を治療してくれた綺麗な少女の姿を思い浮かべながら。

(あの人はきっと桜の精だったんだろうな)

少年はそんな事をふと思い、花の散った桜並木を見上げる。
自分が壁にぶつかり立ち止まりそうになった時に現われ、助けてくれた後、去ってしまう。
よく父も自分たちの振るう剣をそういう風に言っていた事を思い出し、改めてその思いを桜の木に誓う。
自分の振るう剣も、何かに困った人の助けになるようにと。

「また、会えたらいいですね」

誰にともなくそう呟いた言葉は桜並木を吹き抜けていく風に流され消える。
しかし、その言葉に答えるかのように、一枚の桜の花びらをその風がどこからともなく運んで来る。
それは少年のかざした手の平に、初めからそこが目的地だったと言わんばかりに収まる。
少年はそれを見て、微笑を浮かべると再び歩き出す。
それは自分の呟きにあの少女が答えてくれたかのように思えたから。









再び出会う事を────











「どうしたんですか?恭也さん」

ふと昔を思い出していた青年──恭也は後ろから名前を呼ばれて振り返る。

「なんでもありませんよ神咲さん」

つい最近、知り合った後輩にあたる女性へと向き直りながらそう答える。

「ちょっと昔の事を思い出していただけです」

「そうですか」

恭也たちは那美のお世話になっている寮のオーナーから場所を提供してもらって花見をしていた。
その花見の途中で抜け出した恭也は、辺りを歩いていた途中だった。
那美はそろそろ帰る支度を始めたことを伝える為に探しに来たらしい。
そんな那美の後ろから、一緒に恭也を探しに来た妹の美由希が話し掛ける。

「桜を見て思い出していたって事は、また桜の精の事?」

「ああ、そうだ」

「桜の精?」

美由希の言葉に首を傾げる那美。

「ええ。昔、恭ちゃんから聞いた話なんですけどね。
 詳しくは教えてくれないんですけど、なんでも昔、桜の精に出会って助けって貰ったそうなんですよ」

「えーと、それはまた私をからかっているとかでは・・・」

「これは本当ですよ」

花見の自己紹介で見事に騙された那美は用心深く尋ねる。そんな那美に苦笑しながら恭也は答える。

「本当にあの人には感謝してもしきれません。今の俺があるのもあの人のお陰ですから」

そう言って話す恭也の表情はとても穏やかでどこか嬉しそうだった。

「はぁー」

そんな恭也の顔に思わず見惚れる那美に苦笑しながら美由希は話し掛ける。

「本当にその話をする時の恭ちゃんって嬉しそうな顔をするね」

「そうか?そんな事はないと思うんだが」

「はいはい、分かったから。ほら、早くかーさんたちの所に戻ろ」

どこか憮然としながらも美由希たちの後についていく恭也。
その途中でふと桜の木を見上げる。

(何故か近いうちにあなたに会えるような気がしますよ)

舞い落ちる桜を眺めながら、ふと手を差し伸べる。
するとその手の平にあの時と同じ様に一枚の花びらが舞い落ちて納まる。
それを握り締めながら、遠くで自分の名前を呼ぶ場所へ歩き始める。
その顔に笑みを浮かべて。













そして、────恭也は再び、桜の精と出会う事となる。

再開の時はすぐそこまで来ていた。







おわり




<あとがき>

第一回SSリクエストのラスト、恭也X薫ものでした。
美姫 「すでに一ヶ月が過ぎようとしている・・・」
まあまあ。それは言わない約束で。
美姫 「っていうか、薫の名前出てきてないし」
そうです。今回、ラストの方までキャラの名前を一度も出していません。
美姫 「でも、薫ってバレバレ」
まあ、ある程度は分かるようにしないとね。
美姫 「ふーん。じゃあ、何で薫は約束の日に来なかったの?」
それは仕事が入ってしまったためです。
この仕事というのが、本編で薫が落ち込むことになる子供の霊の事件ね。
美姫 「あれって10月の話じゃ。しかも一週間って」
いや、それはそれ。このSSではこの時期にあったという事で。というか、このSSは何月か言ってないし。
美姫 「いや、桜咲いてる時点で春でしょ」
ああ、そうか。
美姫 「・・・・・・バカ?」
な、何を〜。ちょっとした冗談じゃないか。
美姫 「はいはい。で、」
うぅぅぅぅ〜〜。軽く流さないでくれよ〜。俺が悲しいだろ〜。
まあ、いいか。でだ、落ち込んだ薫はずっと塞ぎこんでいるんだな。
で、それをさざなみの人たちは年下の男に振られたとか勘違いして、そっとしておくと。
そのうち、真雪が珍しくシリアスで慰めるんだけど、その時に寮生が考えていた事が勘違いだったと気付くと。
でも、その真雪の言葉で恭也の事を思い出した薫はあの場所に行くんだ。
それが恭也の膝が完治してから8日目の事。で、会えなかった薫だったけど、恭也の心の強さを思い出して立ち直ると。
こんな感じ。
美姫 「なんでそこまで書いてないの?」
いや、このSSは恭也が出会った少女をいうことなんで。
美姫 「本当は書けないだけじゃ・・・」
ははははは。そ、そうそう。これの別バージョンも考えていてな〜。
美姫 「明らかに誤魔化したわね」
その別バージョンをちょっと、いや、かなり変更して1本仕上げようかなと。
美姫 「それをKOUさんのきり番リクSSに仕上げる気ね」
そうです。つまり、膝を薫に完治してもらったところまでは一緒で、そこからスタートする感じで。
美姫 「じゃあ、これがプロローグって事?」
いや、これは短編としてこれで完結だよ。
美姫 「ふーん。じゃあ、さっさときり番SSに取り掛かりなさいよ」
わ、分かってるよ〜。と、言う訳で今回はこのへんで
美姫 「みなさま、ごきげんよう」




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