『一天四海奇譚』
ここでない場所、今でない時。
男女を問わず、戦いに明け暮れる学生たちがいた。
ある者は、己の野望のために。
ある者は、己の勢力を拡大するために。
ある者は、ただ守るために。
それぞれの思惑を抱えつつ、学生たちによる抗争は日々、繰り返されていた。
そんな学生たちが、闘い合う戦乱の地―─弐本。
そこでは、名立たる実力を持つ学園が、覇権を争っていた。
幾つもの学園が滅び、歴史と共に消えていった。
そして、月日は流れ、今、その勢力は七つを残すばかりとなった。
彼、彼女らを戦いの果てに待つものとは……。