『想い寄せて』






八月に入り日増しに暑くなっていく日々。
ここ、高町家の縁側でも暑さにのびている一人の少女がいた。

「あっついよ〜」

ゴロゴロ〜ゴロゴロ〜〜

うちわを片手に持ち、床の上を左右に転がるなのは。その動きが何かにぶつかり止まる。
そのぶつかった何かを上に辿って見上げていくと、苦笑を浮かべた恭也と視線が合う。

「何をやっているんだ?なのは」

「えへへへへ〜〜〜」

何となくばつが悪いのか、笑って誤魔化すなのは。

「お兄ちゃんはどうしたの?」

「ん、俺か?俺はフィリス先生に鍛練を禁止されているせいで、特にする事がなくてな」

「だったらデートとかしてきたらいいじゃない」

「なのは・・・、そんな相手なんかいないよ。それに俺なんかを相手にするような、そんな酔狂な奴もいないだろうしな」

「そうかなー?お姉ちゃんや晶ちゃん、レンちゃんなら喜んで行くと思うけど」

「まあ、あいつらなら暇なら付き合ってくれるだろうな」

「あと、忍さんや那美さんとか」

「そうだな、あの二人も付き合ってくれるだろうな」

「ほら、こんなにもいるじゃない」

「・・・確かにな。皆、いい奴らばっかりだからな」

なのはは恭也の顔をじっと見詰め、どうやら本気で言っているらしいと悟ると、恭也に気付かれないようにそっと溜め息を吐く。
恭也はなのはがじっとこっちを見ていることに気付き、なのはの方を向く。

「どうしたんだ?なのは」

「え、あ、ううん、何でもないよ。ただ、お兄ちゃんの性格を再確認した、というかさせられたというか・・・
 ただ、それだけだから」

「?よく分からんがまあ、いい。で、なのははどうしたんだ」

「ん?ああ、なのはもする事がなくてごろごろしてただけだよー」

「そうか、じゃあ一緒に横になっているか」

「うん!」

そう言うと恭也は縁側に腰をおろし仰向けに寝転がる。
その恭也の横になのはも寝転がり、何をするでもなくただボーとして過ごす。
なのはは普段一緒にいる事が少ない恭也がただ横にいるというだけで嬉しそうにニコニコと笑みを浮かべていた。
そんな二人に一つの影が射す。
それに気付き恭也は目を開けるとその影の主に視線を投げる。
そこに立っていたのは・・・・・・



1.苦笑を浮かべた赤星だった。

2.何かを決意したかのような美由希だった。

3.ニヤニヤと笑っている忍だった。

4.何故か頬を赤くしている那美さんだった。

5.あきれ顔をしたかーさんだった。

6.どこか困った顔をした美沙斗さんだった。

本編:想い寄せて




<なかがき?>

という訳でこういうSSになってます。
美姫 「で、各選択肢の続きは?」
現在、執筆中ですのでお待ちを。全部、書いたら一気にアップします。
美姫 「じゃあ、この話も一緒にアップすれば良かったんじゃないの?」
あっ、そう言われれば。ま、まあいいか。
美姫 「さってと〜♪」
刀を抜くな、刀を。今、俺に止めをさしたら続きが書けなくなるぞ。
美姫 「命拾いをしたわね。じゃあ、続きはあとがきで」
えっ!?い、いや、それは・・・。
美姫 「所で、これって本来はとある一本のSSを書いているうちに分岐したのよね?その一本はどのルートなの?」
ふふふ、そうそれがトゥルーエンドとも言うべき(そんな事はありません)話よ。
美姫 「ただ、最初に書いていたSSってだけでしょ。で、どれなの?」
身も蓋もない事を・・・。ま、まあ気を取り直して、おれは今は秘密。
でも、そのSSの後にはあとがきがあるから分かると思う。
美姫 「成る程、続きはそこでって訳ね」
うわー!刀を抜きながら言うな。恐怖心が倍増される!本編書かないでいようかな。そうすれば、後書きってない訳だし。
美姫 「そんな事すれば・・・どうなるか分かってるわよね」
も、もちろんであります!大佐。
美姫 「誰が大佐よ、誰が」
で、では自分は任務の続きがありますので、このへんで失礼させて頂きます。サー。
美姫 「あ、行っちゃた。冗談だったのに・・・。まあ、良いか♪
    じゃあ、本編のあとがきで」



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